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健康ニュース

更年期には歯肉に強い痛みの出る「慢性剥離性歯肉炎」にかかることも

歯周病菌のなかには、女性ホルモンを栄養源として増殖するタイプのものがあり、女性は男性よりも歯周病になりやすいことがわかっています。特に女性ホルモンの分泌量が大きく変化する思春期、妊娠・出産期、更年期には、歯周病のリスクが高まるので、予防や早期治療に努めましょう。

【監修】 和泉 雄一 先生 東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科 歯周病学分野 教授

思春期は女性ホルモンが増加。生活習慣も乱れるなど歯肉炎が悪化しやすい


男女ともに11〜14歳ごろになると、ホルモンのバランスが大きく変わりますが、特に女子では女性ホルモン(プロゲステロン、エストロゲン)の分泌が活発になります。さらに、食事が不規則になったり間食が増えたり、歯磨きをおろそかにしてしまったりと、生活習慣も乱れがち。

そのため、プラーク(歯垢)中の歯周病菌が増殖しやすく、歯肉(歯ぐき)が赤くぶよぶよしたり、出血がみられたり、口の中がねばねばするなどが特徴の「月経周期関連歯肉炎」が起こりやすくなります。思春期前から予防に努めたり、きちんと治療しておくように、保護者もよく注意しましょう。

なお、ごくまれですが、わずか2年ほどで歯が抜けるほど急激に歯周病が悪化する「侵襲性(しんしゅうせい)歯周炎」にかかることもあります。歯肉の炎症に気づいたら、早めに歯科を受診しましょう。

歯周病がもっとも悪化しやすい妊娠・出産期。早産や低体重児のおそれも


妊娠中は、女性ホルモンが急激に増えていきます。また、つわりで食生活が乱れたり、十分に歯みがきができなかったりして、口腔内の環境が悪くなりがちです。

この時期の歯周病は妊娠関連歯肉炎といわれ、30〜100%の妊婦さんに認められますが、重症化すると出産にも悪影響を及ぼします。歯周病のない妊婦に比べて早産のリスクが約2倍、低体重児を出産するリスクが約4倍にもなる(「妊娠中は口腔ケアを念入りに」参照)ことがわかっているので、早めの治療が重要です。

更年期には歯肉に強い痛みの出る「慢性剥離性歯肉炎」にかかることも


更年期には女性ホルモンの分泌量が減って骨がもろくなることや、唾液の分泌量が減ることにより、歯周病が悪化しやすくなります(「歯周病と骨粗しょう症は一緒に予防することが大切」参照)。

また、歯周病とは別に、歯肉が赤く光沢がある状態になり、ただれて焼けるような痛みや出血がみられる「慢性剥離性(はくりせい)歯肉炎」になることもあります(「女性に多い、歯肉がはがれる病気!『慢性剥離性歯肉炎』とは!」参照)。重症化すると激しい痛みで食事が困難になるうえ、治りにくく再発しやすいため、放置せず早めに治療を受けましょう。内科的治療が必要となる場合もあります。

協会けんぽホームページより

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