こだわりの素材を求めて 〜生ローヤルゼリー編

本物の超ローヤルゼリーを求めて遥か中国の奥地青海省のチベット高原へ・・・
そこには大自然が広がり、透き通った空気が心地よい、まったく音のない世界・・・

見渡す限りの菜の花畑

見渡す限り菜の花畑が広がり、甘い香りが漂う・・・。
ここは海抜3500mの高地だ。なんだか天に近づいた気さえする。
音のない世界だが、耳を澄ますと、かすかに聞こえてきた・・・“ブーン”と、ミツバチが飛ぶ音・・・
この広大な大自然の恵みが、ミツバチの不思議な生態系を支え、絶品のローヤルゼリーを作り出してくれる。

柴田 誠


日本から約4000km、標高3500mの高地、チベット高原に向かいます。

 日本から飛行機で約4時間、まず香港を経由して再び飛行機で約3時間飛ぶと、中国本土の四川省の省都「三国志」で知られる成都に到着します。ここは、菜の花の開花前線とともに北上する養蜂家たちの中継地点です。
 私たちが訪れたのは7月下旬、この時期になると養蜂家は成都からさらに北へ約700kmの青海省まで北上しています。成都からは飛行機で2時間あまりで、青海省の省都西寧市に着きますが、古くはシルクロードの南ルートの要塞として栄えました。現在は近代化が進み、新しい立派な空港もあります。この都市全体が海抜2400m〜2500mの高地にあり、すでに空気が薄く、初めて訪れる人の中には到着してすぐに体調に異変を感じる人も少なくないと聞きます。
 しかし、目指すローヤルゼリーの産地は、ここからさらに4000m級の山々を越えて車で数時間は走らなければなりません。「とんでもない遠いところだ」、そんな気持ちと多少の不安を感じながら、いよいよ出発です。  西寧市より西南方向、方角としてはチベットのヒマラヤ方向へ向かいます。うねった山道を通り、海抜3820mの垃鳰山を超えます。車に乗り込みしばらく車を走らせると、一面に菜の花が広がり、そして延々と続く、まったくの大自然で何の汚れも感じない、素晴らしい景色と巡り会いました。目指す養蜂家一家が待つ場所はまだまだ先です。
三国志 蜀の都 成都

西寧の空港 ジェット機が離着陸しています

広大な菜の花畑に立つ著者

中国大陸のほぼ真ん中に位置する青海省西蔵(チベット)高原、標高3500mの今まで見たことがない景色が続く高原地帯に本物のローヤルゼリーを求めての長い旅をレポートします。

少数民族の人たちが行き交う異国情緒あふれる町並み

西蔵(チベット)高原では、回教や
チベット族、少数民族の人たちが行き交い、
異国情緒たっぷりです。

少数民族の人たちが行き交う異国情緒あふれる町並み

中国の大自然が作り出す
あまりの美しさに
「すばらしい」と思わず声が・・・

西寧市から養蜂家が待つ高原地帯へ向かいます。

道には、羊や牛がゆったりと歩き、いかにも日本から遠く離れた異国をかんじさせます。

のんびりとした羊や牛の群れが道路をふさぐ
のんびりとした羊や牛の群れが道路をふさぐ

標高3820mの拉 山頂標識

標高3820m、富士山を優に超える高さです。この高さのところに菜の花畑が続いていることが不思議に思えてきます。


西寧市の郊外に出ると、景色が変わります。標高3500mの高原地帯、何もない丘陵地に羊の群れがゆったりと移動しています。
遠くに見える山は4000mを越える山々です。

高原をゆったり移動する羊の群

谷間に広がる幾何学模様のような菜の花畑
谷間に広がる幾何学模様のような菜の花畑


日本から約4000km、標高3500mの高地へ
迎えてくれるのはミツバチの大群と元気な養蜂家たち

西寧市を出てから5時間、青海省同徳県あたり西寧市の西南へ350kmほど来たところです。突然、車7のフロントガラスで「バチバチ」と音がして、ガラスが白くなりました。ミツバチの大群です。スピードをゆるめしばらく行くと、真っ黒に日焼けした元気な笑顔で養蜂家たちが迎えてくれました。この養蜂家は、約30箱の巣箱と80万匹の鉢を飼っている比較的大きな一家。老夫婦と子供や親戚の皆20代の若い男子4名とともに、四川省から移動してきています。

活き活きした笑顔で出迎えてくれたツヤツヤお肌の養蜂家一家


一つの王台から採れるローヤルゼリーは1ヶ月で約1kg。私たちの訪れた養蜂家一家では、一ヶ月に20〜30圓離蹇璽筌襯璽蝓爾鮑亮茲靴泙后0貳姪な一家では平均10〜15 堋度なので、いかに彼らが優れた養蜂家であるかがわかります。

何十万というミツバチが飛び交う様はまさに壮観


それにしても、この辺一帯はよいところです。「素晴らしい」と思わず声に出したほど美しい景色です。見渡しても、民家はおろか人の気配さえも感じられない、そこにはただ大自然があるのみ・・・。


工場はおろか民家もない高原地帯

工場はおろか民家もない高原地帯。この恵まれた環境で、日本の菜の花に比べ、色が濃く、背が低い頑丈そうな菜の花が完全無農薬で栽培されています。



細かな手作業と徹底した品質管理
「こだわり」があってこそ、本物の健康食品といえるのです。


小さくて細やかな作業続く
ローヤルゼリーの採取は
目のよい若者の仕事


一つの巣箱には、約2〜3万匹もの蜜蜂が住んでいます。
巣箱の中には、はちみつ用の板7〜8枚と、プラスティックで出来た人工王台が並ぶローヤルゼリー用の板があります。新しいプラスティック製の人工王台には、あらかじめローヤルゼリーを塗って慣れさせます。
移虫(幼虫を入れた)後、2〜3日でお椀型の王台にいっぱいのローヤルゼリーが溜まるのですが、採取する際には、すでに幼虫も幾分大きくなっているので、この幼虫を最初に取り除いてからローヤルゼリーをすくい取らなければなりません。

蜂の幼虫はほとんど透明で、1mm程度しかないので、目のいい10〜20代の若者の力が必要となるのです。しかしひとつひとつの王台から採取されるローヤルゼリーは、ほんのわずかですから、たいへん根気のいる大変な作業です。
1つ1つの王台に1mm程度の幼虫を入れます。

1つ1つの王台に1mm程度の幼虫を入れます。


目のいい若者達の力が支える細かな作業


1つ1つの王台からローヤルゼリーをとりだします。

1つ1つの王台からローヤルゼリーをとりだします。



人工王台には王乳が溜まっています

人工王台には王乳が溜まっています

これまで中国の養蜂家は蜜ろうで出来た王台を使っていましたが、幼虫が均一にローヤルゼリーを作らない、





ローヤルゼリーを素手で取り出す熟練の養蜂家

ローヤルゼリーに幼虫や蜜ろうが混じってしまうという欠点がありました。そこで王台をプラスティック製に代え、ようやく高品質なローヤルゼリーが採乳できるようになり、その量も飛躍的に伸びました。

絶品のローヤルゼリーのポイントは
養蜂家の指導と新鮮さを保つ素早い輸送


 採れたローヤルゼリーは、すぐに細かい目のナイロン製布で濾過しなければなりません。時間が経過」すると不純物などの影響で品質が変化しやすくなるからです。
ローヤルゼリーの鮮度を保つためには素早く冷蔵または冷凍保存することも必要になってきます。もちろんここに冷蔵庫はありませんので、冷蔵庫が町や村を廻って、冷蔵庫のあるストックポイントまで運搬します。
 これまで蜜蜂だけを収穫していた中国の養蜂家たちに、こうした品質管理という考え方を指導するのは、非常に重要なことでしたし、鮮度を保ったまま皆様にお届けする運搬ストックシステムを、この中国の奥地で確立させるには、多くの人たちの協力が必要でした青海新遠実業とMSコーポレーションでは数年前からこのような運搬ストックシステムを確立し青海省から飛行機でローヤルゼリーを空輸しています。新鮮さと品質にこだわる柴田(MSコーポレーション代表)ならではの徹底した方法です。
 また最近では、ローヤルゼリーの品質を見分ける目安として、10-ハイドロキシデセン酸の数値が参考になりますが、中国のローヤルゼリー業者の中には1〜2年前に採れた古いローヤルゼリーから水分を取り除き、比較的新しいローヤルゼリーと混ぜて、このデセン酸の数値を高め、あたかも優良であるかのように装っているものもあるようです。ですから容易にデセン酸の数値だけで品質の良し悪しを見分けることはできないのです。信頼できる業者から、その品質の良さを判断するのが、消費者としての賢い方法なのです。
 中国の大自然の恵みをいっぱいに受けたローヤルゼリーを、採れたときのままの品質と鮮度を保ったままでお届けする「こだわり」があってこそ、本当の意味で私たちの健康や美容に役立つ健康食品といえるのです。


日本より色濃い菜の花と元気いっぱいのミツバチ

日本より色濃い菜の花と元気いっぱいのミツバチ


元気なミツバチの姿を追う筆者・・

元気なミツバチの姿を追う筆者・・





こだわりの素材を求めて
 〜チベット高原産ローヤルゼリー〜

 最後までお読み頂き有難うございました。大自然の中を飛び回る元気なミツバチの姿、熟練した養蜂家の姿を身近に感じていただけましたら幸いです。
何よりも健康が大切です
 皆様のご健康をお祈り申し上げます。 柴田 誠