早食いが病気につながる?20.09.07
速食いが病気につながるって、本当?(1) – 協会けんぽ 健康サポート より
速食いはメタボや糖尿病の危険度を高める
速食いが肥満につながることは古くから言い伝えられてきましたが、エビデンスが明らかになってきたのは21世紀になってからです。その端緒と言うべき研究が2002年に行われた愛知県内に住む成人男女(35~69歳)約4700人を対象にした疫学調査*で、速食いの人は現在の肥満度(BMI)が高く、20歳時点からのBMI増加量も高いことが明らかになりました。 また、千葉県と大分県の特定健診で得られた計約 20 万人分のデータを分析した研究では、性別や年齢関係なく、保健指導判定区分の「動機付け支援」「積極的支援」に該当する人には、速食いの人の割合が高くなっていました。
速食いは肥満だけでなく糖尿病の発症のリスクであることも明らかになってきました。特定健診のデータを基に生活習慣と糖尿病発症の関連を分析した研究*では、食習慣の中では「朝食抜き」や「就寝直前の食事」「夕食後の夜食」などを差し置いて「速食い」が糖尿病発症の最も強い危険因子であることが示されました。
ゆっくり噛んで食べる工夫を
速食いが肥満につながるのは、脳が満腹を感じる前にたくさん食べてしまうからとされています。脳が「満腹」と感じるまでには、食事を始めてから20分以上かかるといわれているため、それを目安にできるだけ時間をかけて食べることが勧められます。
まずは、自分の食事のようすを振り返り、「あまり噛まないで食べることが多いか」「一口量が多いか」「次から次へと食べ物を口に入れていないか」を確認して、次のような工夫で改善してみましょう。
詳しくは協会けんぽHPをご覧ください。
https://kenkousupport.kyoukaikenpo.or.jp/support/01/20200904_1.html